中国の人間ドック費用ガイド 2026
海外からの受診者の場合、中国の基本的な年次人間ドックは150〜450ドル、エグゼクティブ健診が550〜1,200ドル、がん検診まで含む総合コースが700〜1,600ドルが2026年の目安です。米国の自費価格と比べるとおおむね50〜80%低い水準にあたります。以下に検査別・パッケージ別・都市別の内訳と、料金に含まれる範囲・含まれない範囲をまとめます。
全身MRI 450〜750ドル · PET-CT 600〜1,200ドル · 胃内視鏡+大腸内視鏡 300〜550ドル · エグゼクティブ健診 550〜1,200ドル · 総合スクリーニング 700〜1,600ドル。病院料金には診察・画像診断・当日の薬剤・報告書が含まれ、航空券とコンシェルジュ手数料は含まれません。
検査別の価格(2026年)
人間ドックのコースを構成する主な検査について、海外からの受診者に適用される中国の自費レンジと、米国の一般的な自費価格を並べました。
| 検査 | 中国(計画目安) | 米国 自費 |
|---|---|---|
| 全身MRI(3T) | $450–750 | $1,500–3,000 |
| PET-CT(全身) | $600–1,200 | $5,000–7,000 |
| 低線量胸部CT | $80–150 | $300–1,000 |
| 冠動脈CT | $170–350 | $1,000–3,000 |
| 胃内視鏡+大腸内視鏡 | $300–550 | $1,200–4,800 |
| 血液検査一式 | $60–200 | $300–1,000 |
| エグゼクティブ健診(セット) | $550–1,200 | $2,000–5,000 |
金額は提携病院の料金表(2025〜2026年)と、公表されている米国の参考価格にもとづきます。実際の費用は病院、都市、そして組み入れる検査の範囲によって変わります。
コース別の価格
| コース | 主な内容 | 目安 |
|---|---|---|
| 基本の年次ドック | 血液検査、超音波、心電図、医師の診察 | $150–450 |
| エグゼクティブ健診 | 上記+高度画像診断、循環器評価 | $550–1,200 |
| 総合スクリーニング | エグゼクティブ+PET-CT/MRI、内視鏡、腫瘍マーカー | $700–1,600 |
日本の人間ドックと比べて安いのか
ここが日本から検討する方にとって一番重要な比較です。そして答えは「コースによる」です。
基本的な1日ドックなら、日本国内の方が安く済むことが多いのが実情です。自治体や健保組合の補助が入る場合はなおさらで、それだけのために渡航する合理性はほとんどありません。差が開くのは、全身MRI、PET-CT、上下部内視鏡まで組み入れた高度コースです。日本の自費ではおおむね10万〜45万円(約700〜3,000ドル)の帯になるのに対し、中国では同等の内容が700〜1,600ドル。1ドル150円の計画レートで換算すると、約10.5万〜24万円にあたります。
つまり、上の帯どうしを比べたときに十数万円から20万円前後の差が生まれ、そこに航空券と3〜5泊の滞在費を乗せて、なお差が残るかどうかが判断の分かれ目になります。採血と基本的な画像診断が中心の内容であれば、渡航費は回収しにくいと考えてください。
価格以外では、予約の取りやすさが実際の決め手になることがあります。日本の人気施設は数か月先まで埋まることがあり、中国主要都市の国際部は一般に数日から2〜3週間前で調整できます。
米国・英国との比較
以下はいずれも、各検査の個別ページで公開している計画目安をそのまま転記したものです。中国の列は国際部・私立病院の価格帯、英国は公的医療(NHS)ではなく私立クリニックの自費価格です。
| 検査 | 中国(私立/国際部) | 米国(自費) | 英国(私立) |
|---|---|---|---|
| 全身MRI | $450–750 | $1,500–2,500+ | £900–1,800 |
| PET-CT(全身) | $600–1,200 | $5,000–7,000 | £1,500–2,800 |
| MRI(1部位) | $250–620 | $400–3,500 | £350–900 |
| 胸部単純CT | $165–485 | $300–1,500 | £300–800 |
| 低線量肺がん検診CT | $80–200 | $100–400 | £150–400 |
| 大腸内視鏡(検診) | $180–400 | $2,000–3,400 | £1,000–2,000 |
| 基本の血液検査一式 | $150–350 | $200–600 | £150–350 |
注目すべきは最下行です。本サイトが2026年に用いている1ポンド1.3ドルの計画レートで換算すると、英国の150〜350ポンドは約195〜455ドル。中国の150〜350ドルとの差はわずかです。渡航の採算を成り立たせる節約は、画像診断と内視鏡に集中しています。
この表はパッケージ価格ではありません。中国の病院は複数項目をまとめて予約すると値引きするため、各行を単純に合計するとセット価格を過大に見積もることになります。施設タイプによる違いは病院タイプ別の費用をご覧ください。
都市別の費用
都市の選択は、価格と「どういう病院体験になるか」の両方に影響します。
- 上海 — 国際患者向けの対応が最も洗練されています。私立の高級病院は各レンジの上限寄りですが、英語環境は最もスムーズです。
- 北京 — 専門医の層が厚く、精査や複雑な症例に強い。中〜高価格帯です。
- 広州 — 価格と、華南・東南アジアからのアクセスのバランスが良い都市です。
- 成都 — 4都市で最も手頃で、日程にゆとりを持たせたい場合に向いています。
価格は施設の種類によっても大きく変わります。民間の健診チェーン、公立三甲病院の健康管理センター、その国際部・VIP部、私立の国際病院では、ほぼ同じ検査内容でも400元から25,000元程度まで幅があります。
料金に含まれるもの・含まれないもの
含まれるもの:医師の診察、表示されている検査、受診当日に使用した薬剤、報告書。含まれないもの:国際線の航空券、ホテル(ジャーニーパッケージを別途申し込む場合を除く)、コンシェルジュの手配手数料。予約前に含まれる項目を書面で確認してください。想定外の出費は、セットに入っていると思っていた検査が実はオプションだった、という形で生じます。
渡航全体の予算の組み方
エグゼクティブ級のドックを受ける場合の現実的な総額は、ドック本体(550〜1,200ドル)、3〜5泊のホテル、往復航空券、現地の移動費の合計です。総合コースであっても医療費部分は欧米の保険の免責額1回分を下回ることが多く、これが多くの海外受診者が自費で支払い、明細付き請求書を後の保険請求用に保管している理由です。
よくある質問
中国の人間ドックは、いくらぐらいかかりますか?
海外からの受診者の場合、2026年の計画目安は基本の年次人間ドックが150〜450ドル、エグゼクティブ健診が550〜1,200ドル、がん検診まで含む総合コースが700〜1,600ドルです。単品では全身MRIが450〜750ドル、PET-CTが600〜1,200ドル、胃内視鏡と大腸内視鏡をあわせて300〜550ドル。いずれも提携病院の料金表にもとづく計画目安であり、最終的な金額は選ぶ検査項目によって決まります。
日本の人間ドックより安いのですか?
検査の中身によります。基本的な1日ドックは日本国内で受けた方が安く済むことが多く、それだけのために渡航する理由にはなりません。差が開くのは全身MRI、PET-CT、内視鏡まで含む高度コースで、日本ではおおむね10万〜45万円(約700〜3,000ドル)のところ、中国では同等の内容が700〜1,600ドルです。渡航費と滞在費を足しても差が残るかどうかが判断の分かれ目になります。
米国や英国と比べるとどうですか?
画像診断と内視鏡では差が大きく出ます。全身MRIは中国の450〜750ドルに対し米国の自費が1,500〜3,000ドル、英国の自費クリニックが900〜1,800ポンド。全身PET-CTは中国の600〜1,200ドルに対し米国5,000〜7,000ドル、英国1,500〜2,800ポンドです。一方で通常の血液検査は中国150〜350ドル、英国150〜350ポンドと差が小さく、採血中心の内容であれば渡航費は回収しにくくなります。
料金にはどこまで含まれますか?
病院のパッケージ料金に通常含まれるのは、医師の診察、表示されている検査(採血・画像診断・スクリーニング)、受診当日に使用した薬剤、そして報告書です。含まれないのは国際線の航空券、ホテル(ジャーニーパッケージを別途申し込む場合を除く)、コンシェルジュの手配手数料です。予約を確定する前に、含まれる項目を必ず書面で確認してください。
保険は必要ですか?
必須ではありません。総額が欧米の保険の免責額を下回ることが多いため、海外からの受診者の多くは自費で支払っています。海外の検査費用を払い戻す旅行保険や国際医療保険もあるため、明細付きの請求書と検査コードの入った報告書は保管しておいてください。
報告書は日本語で受け取れますか?
病院側の日本語対応は基本的に期待しない方が安全です。実務上の標準は英語で、国際部(VIP部)経由で予約すれば英文の要約、医師が確認した報告書一式、DICOM形式の画像データまで手配できます。日本語訳が必要な場合は、予約を確定する前にその点を確認してください。
どの都市を選ぶべきですか?
上海は国際患者向けの対応が最も洗練されており、各レンジの上限寄りの価格帯です。北京は専門医の層が厚く、精査やフォローアップが必要な場合に強く、中〜高価格帯。広州は価格と華南・東南アジアからのアクセスのバランスが良く、成都は4都市で最も安く、ゆったりした日程を組みたい場合に向いています。